3/18(日)、パンクラス後楽園大会
 ロシアのスペツナズ軍団2人が急遽欠場し、7試合から6試合に減ったこともあり、内容に不安のあったこの大会。
 ですが、パンクラスismの超新星・川村亮選手と、選手生活15年のベテラン・金原弘光選手によるメインイベントが、異様に激しい殴り合いの試合となり、場内は大盛り上がり。
 最後は川村選手が金原選手をKO。負けた金原選手が「いい選手が育ってきてくれてうれしいです」と川村選手を讃えた後、あと1試合で引退すると表明。川村選手は「僕のような若造に全力でぶつかってくれてうれしい」と話し、「でも立ち止まっているわけにはいかない。どこまで行けるか、みなさんも川村亮と一緒にRISINGして行きましょう」とアピールしました。

 RISINGは今年のパンクラスのツアータイトルですが、川村選手、あるいはパンクラスという団体だけがRISINGしていくというわけじゃない。「みなさんも川村亮と一緒に」というところがミソ。
 あんなに激しい試合をした川村選手ですが、すぐその後出口近くの売店に行き、Tシャツを売って、サインをしていました。
 

 
 商魂たくましいと言うレベルじゃなく、今日来てくれたお客さんに最後の最後まで楽しんで帰って欲しいという、ショーマン魂がまずあってこその行動でしょう。会社からやらされるでもなく、ファンに媚びるためでもなく、パパッと川村選手の機転が利き、自然とお客さんより先回りして売店にいた、という感じだと思うのです。「立ち止まっているわけにはいかない」「みなさんも川村亮と一緒に」というのを、すぐに己の体で実践しているんですね。

 この試合の模様は、スカイ・A Sports+で3/26(月)20:00〜22:00に放送されるので、スカイ・Aをケーブルテレビ等で見られる方は必見です(再放送あり)。あなたも近い将来、自然とパンクラスの会場に足を運び、川村選手と一緒にRISINGしているかも。

2007-03-26 10:17 この記事だけ表示   |  コメント 4

 先週の土曜は、ディファ有明にケージフォースの取材に行きました。

 ケージフォースといえば金網です。UFCと比べても少し円周が小さく、柱が高いですから、圧迫感は上だと思います。
 第1試合は、吉田善行選手のパンチを浴び、金網に追い詰められて焦りと恐怖が顔に露骨に出ている井上克也選手の写真を、バウレビに載せました。
 

 
 第2試合は、キム・インソク選手を金網際に寝かせて、僕の目の前で高橋渉選手が必死で殴り続ける姿を掲載しました。
 

 
 どっちの場面も僕のすぐ近いところで起こったので、圧迫感が生々しく伝わってきました。幸い写真もうまいこと撮れたので、今回の記事では、試合自体の描写に留まらず、圧迫感をうまく表現してみようと意識しました。
 

 
 このウマハノフ選手の鉄槌を打っている写真も、彼が元ロシア軍特殊作戦部隊にいたということもあって、金網が背景にあるだけで、市街地戦の匂いがプンプンするんですよねぇ。昨年亡くなられた週刊ファイトの井上義啓元編集長が言うところの『殺し』を、ハリトーノフ選手以上に持っている選手かもしれません。ウマハノフ選手の右のグローブを、ナイフと想像するのです。金網で逃げ道をふさぐ戦術は、特殊作戦部隊仕込みのものでしょうか。
 

 
 菊地昭選手の試合の写真は、菊地選手の顔の映りがいまいちなので、ボツにすることも考えましたが、鮮血の赤、白いマット、金網の黒、ローリンズ選手のパンツの迷彩色が、これまた市街地戦の匂いを醸し出していたので、思い切って使ってみました。

 「ばうれび海賊版」はその名のとおり、本来アウトテイク中心で載せるコーナーなんですが、ケージフォースの記事をまだ見ていない人をターゲットに、あえて誌面に載せた写真を転用してみました。

 この大会の模様は、テレビ東京にて3月24日(土)夕方の16:00〜17:15に放映されます。知らない選手がたくさん出る大会だからと敬遠せず、ぜひ一度、和製金網大会の圧迫感を味わってみて下さい。選手のレベルも高いので、もちろん技も見応え十分です。総合の新たな魅力を発見できることでしょう。

2007-03-23 11:13 この記事だけ表示   |  コメント 0

半月ぶりの更新です。
 
先週月曜はHERO'S名古屋大会の取材に行きました。
日帰りですので、観光めいたものはなく、ちょっと遠くの取材という感じでした。
大会自体に関しては、新しくバウレビでスタートしたネットラジオ番組「BoutReview Radio Show」で、井田編集長とたっぷり語っております。
ラジオに関してはまた今度書きます。編集長が書くかな?
 
今回の話題は、3/16(金)の修斗後楽園大会です。
理由はよくわかりませんが、この日は膝蹴りが思った以上にうまく撮れましたね。
誌面に載せた室伏シンヤ選手の飛び膝は、KO勝ちにつながる一撃で、これ以上無いぐらいのタイミングと角度で撮れました。
  

 
第1試合のエダ“塾長”こうすけ選手の膝蹴りも、フィニッシュにはつながらなかったのですが、うまく撮れてました。結果はドローですが、抽選で塾長選手は敗退したので、ボツとなった次第です。
 

 
あとウィッキー聡生選手の飛び膝蹴り。誌面で使ったのもいい写真ですけど、こっちも捨て難いものがあります。
 

 
あと、ルミナ選手の波紋を呼んでいる膝蹴りは、ちょっとタイミングがずれましたが、絵的には悪く無かったかなと思います。
 
飛び膝はちょっとしたブームなんですかね? KID選手の秒殺勝ちの影響も多少ある気が。
 
選手が試合後「今日はパンチが冴えてました」といった感想を言う時がありますが、たまには「リングサイドの座敷童(ラジオで編集長命名)」こと僕も「今日は膝蹴りのショットが冴えてました」とか、カッコ良く言ってみたいなあ、と思い、こんな記事にしました。お粗末様です…。

2007-03-20 12:32 この記事だけ表示   |  コメント 4


 
 マニアや業界の方ならどっかで見覚えのあるタイトルかもしれませんが(笑)
 
 昨日のK-1ワールドGP。澤屋敷純一選手がジェロム・レ・バンナからまさかの大金星を奪い、プレスルームは騒然とした雰囲気に。
 インタビュースペースで、一通り試合を振り返る共同インタビューをやった後も、スポーツ新聞の記者の皆さんが彼を取り囲みます。
 
 何のためかというと、初見の彼のプロフィールデータを埋めるため。
 家族構成、両親の氏名年齢、スポーツ歴、出身校、キックを始めた経緯、格闘技以外の職業、はたまた好きな食べ物といったことを、まるで刑事の職務質問のように一個一個聞いている時の様子が、この写真です。たぶんこの瞬間は、学校名か何かを筆記して記者に見せている時ではないでしょうか。
 翌朝のいくつかのスポーツ紙の裏1面に、「澤屋敷」の文字が大きく出てましたね。正直、僕の予想も上回る扱いでした。
 ヒーローになる瞬間は、何気ない日常の延長でひょこっとやってくるものだったりします。
 
 澤屋敷選手にとって初めての経験。バンナ選手にロープ際に追い詰められている時よりも緊張したかもしれませんね。

2007-03-05 21:53 この記事だけ表示   |  コメント 5

 2007年、バウレビはなんと10周年の年です。
 だからといって何がやれんのか?やれんのか?と、PRIDEの定番フレーズのように尋ねられそうですが、似たフレーズで関西弁になるんですが「やってみなはれ みとくんなはれ」というのがあり最近気に入っています。

 これは山口瞳と開高健がそれぞれ前後編を分担してまとめた幻のサントリー社史「やってみなはれ、みとくんなはれ」(新潮文庫)の題名です。
 詳しくはうちの井田がブログで以前紹介したこともあるので、そちらをご覧下さい。

 山口瞳の本は以前からいくつか読んでましたが、僕もようやくこの本を手に入れ、ちょっと前ですが年末年始の取材移動中にちびちびと読んでいました。
 僕も井田も関西人。なので大阪ルーツのサントリーの草創期の「東京もんには負けへん」という突進力と、「やってみなはれ、みとくんなはれ」というフレーズの持つ心意気に共感する点で、妙に似通っています。

 サントリー創業者・鳥井信治郎の大阪商人ならではの「名を捨て実を取る」合理主義精神は徹底しています。ワイン・ウィスキーと洋酒で成功しハイカラなイメージだったサントリーですが、最前線となる東京支店は山奥の村役場のような木造二階屋で、重役室は雨漏りがするような部屋だったそうです。信治郎からして自家用車も別荘も持たず、禁酒禁煙・ゴルフも博打も嫌いな人でした。
 でも守銭奴というわけじゃなく、信心深く、どんなに経営が厳しくとも、神社へ寺への寄進や苦学生らへの慈善活動を怠りませんでした。
 かといってストイックというわけでもありません。退職社員によると、つき合っている女性は常に10人はいたとのこと。でも「いっぺんでも交渉のあった女(おなご)は、むこうが逃げてゆかへんかぎり、生涯、めんどう見はりましたわ」「女は優しゅうしたらなあかんというのが口癖だした」「女子社員の給料は、そらあ上等だしたわ」と明かします。

 「やってみなはれ」精神で新たな業種を次々と開拓していったサントリーは、今で言うところのベンチャー企業。でも近年荒稼ぎし、ニュースをにぎわした某IT系社長とかとは芯が違います。日本が敗戦した直後、焼け野原を買い占めて土地で儲けたらどうかと周囲から提案されますが、製造業で戦い続けた信治郎は「そんなことで儲けたかて仕様(しよ)おまへんで」と拒みます。
 山口瞳は「新しいものをつくりだし、それで人々を喜ばせ、それで金を儲けるのである。それが事業である。それ以外の金には意味がない」と、信治郎の金に対するスタンスを記述しています。

 他にも素敵なエピソード満載の本です。苦しいこともうれしいことも全て信治郎にとっての『快楽』の基準に沿ったもの。僕は凄く共感できました。バウレビ10周年のタイミングで、この本に出会えてちょうどよかったと思っています。

2007-03-01 12:00 この記事だけ表示   |  コメント 0

 先週末のDEEP修斗は、どちらも日本人対決ばかりとはいえ、いい試合が多かった。タイトルやランキングに関係する試合が多く、選手のモチベーションの向上につながったこと、ほとんどのカードがかなり早い段階から発表されたことで、選手もしっかり調整できていたことが要因だろう(もちろん試合までに怪我をしてしまった選手もいたが、それはどのスポーツでもありうることだ)。
 最近、海外のプロモーションの隆盛や、有名選手の海外流出による日本の格闘技シーンの地盤沈下が心配されるようになった。もちろん僕もこのことは心配ではある。
 だが上記の2大会のように、日本人の試合中心でも、まっとうな総合の大会をやっていれば、お客さんは離れないのではないだろうか。海外の強豪に比べれば強さの水準は落ちるが、リング上で見せる彼らの技は、十二分にプロとして誇れるものだし、一人一人の存在も輝いている。
 プロ野球にしても、大リーグへの選手流出の影響等もあり、一時に比べ人気が落ちたと言われるが、単に巨人人気が落ちただけで、他のいくつかの球団は以前より人気が高まっている。ゲーム性がしっかりしていて、プロとして十分な技術が見られれば、日本人同士の争いでも市場があることの現れだ。
 この状況は中小規模の団体にとっても、伝えるメディア側にとっても新たなチャンスとなるかもしれない。

2007-02-23 00:35 この記事だけ表示   |  コメント 0


 
 13日、魔裟斗選手の入籍発表記者会見に行って来ました。入籍・結婚絡みの会見は、6年記者をやってて今回が初めてです。しかも主役はお茶の間の知名度抜群ですから、アスリート・魔裟斗の会見というより、セレブ・魔裟斗の会見なんですね。
 奥さんが女優さんということも相まって、質問者のメインは芸能マスコミです。最前列中央のイスに前田忠明さんがいて、最初にマイクを持ってから1対2で10分近くずーっと質疑応答をしていました。対応もさすがに慣れたものです。バトンタッチした芸能記者もたぶんワイドショーの人でしょう。女性が結婚指輪の話を聞くのはお決まりのパターンです。
 結局格闘技マスコミで質問したのは、現バトル×トーク編集者で、元某大手新聞社・元バウレビの☆さん一人。魔裟斗の「あと3年はやる」発言を引き出してくれました。
 最後はTBSのサンデー・ジャポンの記者の人が独特の切り口でいろいろ質問してて、場を盛り上げていました。番組は見たことが無いのですが、結構人気番組のようで、K-1もよく取り上げられるそうですね。その記者が僕の近くにいたので、ひょっとすると僕が映ってるかもしれません。
 奥さんの心さんの魔裟斗への献身ぶりも印象に残りましたが、芸能マスコミの『人間観察』もできて、なかなか楽しい会見でした。

2007-02-16 14:21 この記事だけ表示   |  コメント 0

 今月からバウレビのトップページに、映画「ロッキー・ザ・ファイナル」のバナーが表示されるようになりました。3回に1回ぐらいのローテーションです。
 みなさん、右下のONボタンを押してロッキーのテーマをリピートで聞いてますか〜? 僕もたまにONにして妙な高揚感を味わっています。
 昔聞いた時はメロディラインの印象が強かったけど、今聞くと、バックのベースラインとパーカッションが凄くカッコ良く感じるんですよね。終わりのほうでフェードアウトしていくギターソロもなんかサンタナっぽい。

 まあそんな話はいいとして、曲を聴くだけじゃなく、みなさん、ちゃんとバナーをクリックすることをお忘れなく。
 リンク先の公式サイトに行くと、オープニングのフラッシュの後に予告編が流れます。
 中盤過ぎたあたりの、冷凍室での中で吊るした肉の塊をサンドバックに見立てての練習、生卵一気飲みといった、過去作品の名場面をロッキーがまたやる場面がツボです。
 なんかテーマ曲のメロディといい、登録商標もんの必殺ネタをいくつも散りばめられるのが、古典的名作の強味といえましょう。
 とはいえ公式サイトの文章を読む限り、単なる焼き直しという感じじゃ無さそうなので、4月の公開がちょっと楽しみです。

2007-02-10 13:26 この記事だけ表示   |  コメント 4

 今年のPRIDEはアメリカ大会が全大会の半分を占めます。
 DSEの榊原代表はラスベガス大会のカード発表会見で、「我々も今年は英語を勉強しないと」と話していましたが、それはマスコミも同じです。
 去年から今年にかけて、総合格闘技というスポーツの中心地は、日本からアメリカに移ったといえましょう。
 英語情報の収集は以前からしていましたが、その比率は高まり、1本のニュースを正確に読むスピードを上げることの必要性を痛感しています。
 
 英語の勉強自体はまあまあ好きなのですが、いかんせん時間が無い僕にとって、夜の風呂上がりのNHK教育の語学番組は、ちょうといい時間帯で気楽に見られて便利です。
 で、今、木曜にやってるのが「ジュークボックス英会話」。洋楽の昔のヒット曲の歌詞で英語を勉強するという番組です。これが洋楽好きの僕にはちょうどいい。
 先々週はビリー・ジョエル、先週はアバのダンシング・クイーンをやってましたが、なんと今週はジェームス・ブラウンの「I Got You (I Feel Good)」ですよ!
「まだNonstop JB!が止まらないのかよ」と言われそうですが、ちょうどたまたまだったのでご容赦を。
 
 ちなみに今月末には、いつもHERO'Sの閉会式で流れている、デビッド・ボウイの「“Heroes”」が取り上げられます。
 この曲の歌詞、たしか紙プロで菊地成孔さんが指摘してたと思いますが、「一夜限りのヒーローでも構わない」といった内容の、悲しいラブソングなんですよね。
 格闘技ファンにも楽しめるかもしれませんよ、ってとこで無理矢理まとめてみました。

2007-02-06 18:52 この記事だけ表示   |  コメント 0

 前回記事で紹介した、山下達郎サンデー・ソングブックのジェームス・ブラウン追悼特集「NonStop JB!」の後編、聴かれた方はいらっしゃいますか?
 もちろん僕もちゃんと録音して聴きました。改めて「大学生ぐらいまでに聴いておけば…」と思わされましたねぇ。
 
 というのも、当時の僕はレッド・ツェッペリンが一番好きでしたが、ツェッペリンの後期の、リフ一つをひたすら繰り返すスタイルって、基本的にJBがルーツのようなもんだということに、ようやく気づかされたからです。
 しかもグルーブの強烈さはJBとバックバンドの方が圧倒的に上じゃないですか。ツェッペリンも単体でいえばドラムのジョン・ボーナムは凄いですけど、JB側はいわば、ベースのジョン・ポール・ジョーンズまでもボンゾ級またはそれ以上、という感じです(ボンゾはボーナムの愛称)。
 
 あぁ、プリンスのブラックアルバムぐらいまでは聴いてて、ブラックミュージックの入り口に入りかけてはいたんですが、もうちょっと踏み込んでればなぁ…。
 当時はテクノも聴いてましたが、テクノに対するスタンスも、JBをちゃんと知ってればだいぶ違ったかもしれません。
 とはいってもマーヴィン・ゲイもスティービー・ワンダーもまだ聴いてなかったので、当時の自分がJBを聴いてすぐ理解できたかはわかりませんけどね。
 
 まぁ、達郎さんも「20年前にはまともな評伝が出ておらず、何枚レコードを出してるのかマニアでさえ把握できなかった」というぐらいですから、約10年前の僕の大学生時代も、まあそんなに差は無かったのでしょう。
 達郎さんは「あと100年ぐらいすればJBはようやくビートルズと並ぶ評価をされるだろう」とも分析していました。
 
 明日土曜から2週間、NHK-FMの朝の番組「ウィークエンド・サンシャイン」でもJB特集をやるそうです。バラカンさんの番組ですから、分析的要素は高まるでしょうね。こっちも楽しみです。

2007-02-02 16:25 この記事だけ表示   |  コメント 0
 
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。