この間の日曜日はMAキックの取材で後楽園ホールへ。
着いて驚いたのは、南側客席が新しくなってたこと!

後楽園ホールのホームページにはこんな記述が。

・後楽園ホールの座席がリニューアル!!  1/21(土)より、客席にクッション性のある合皮張りシート(カップホルダー付き)を配し、より快適に試合をお楽しみいただけるようになります!また、座席の色も従来のブルーからオレンジに変え、会場全体がより明るくなりました!!


どうやら土曜のダイナミックグローブが新シートのデビュー日だったようです。
オレンジなのは巨人の本拠地だからでしょうか?
以前のイスも悪くなかったんですが、今度のは映画館みたい。
疲れが溜まった状態でこのイスに座って、試合が退屈だったら熟睡してしまいそうで恐ろしい…。

ところで、約半年休眠状態だった井田編集長の個人ブログ「時に放浪、日々朦朧」の方も、ようやく再開することができました。
でも最初のエントリーの題名は「果てしなき寝正月」だったりして。
後楽園のイスと違い、新しくなったところは特には無く、ひとまず元の状態を回復させただけですが、今後少しずつ新しいことを試みていきますのでご期待ください。

2006-01-25 20:48 この記事だけ表示

 前回エントリーで書いたJ-NETWORKの大会のあった成人の日(1月9日)の翌日から、ようやく格闘技業界も正月を終え、2006年が本格的に始まったような感じです。
 10日(火)のK-1 MAXの会見を皮切りに、パンクラス、天空、MARS、PRIDE、DEEPが1週間の間に会見。今月の大会は少ないのですが、1月の最終週から大会が目白押しとなるため、この時期から前煽りとなる会見が次々と実施されるのです。
 さらに各団体のカード決定リリースも次々と届くため、誌面にニュースにしないといけない記事も増えます。本誌のトップページのニュースの見出しは5件まで。たくさん届いたからといって一気に載せると、載せたばかりのニュースが1日足らずでトップページから消え、告知効果が下がるので、ある程度溜め込み、わざと掲載を遅らせることもあります。

 昨日は世の中でも大ニュースの多い一日でした。耐震強度偽装事件の証人喚問、ライブドアの強制捜査、宮崎勤被告の死刑判決、阪神淡路大震災11年。どれも重要なのに、これだけ重なると個々への関心が薄れてしまいます。震災の日は永遠に変わらないわけですから、国会も、裁判所も、検察も、これらの案件の日程をズラして欲しかったところです。
 とはいえ、耐震強度偽装と震災は関連性があるので、関連づけて報じたニュース番組もありました。なので証人喚問がこの日に行われたことはそれなりに意義があると言えるかもしれません。

 ちょうど証人喚問をやっている頃、僕は渋谷のとあるスタジオで、パンクラスismの北岡悟選手がアニメ「マイメロディ」で声優に初経験した様子を取材していました(記事はこちら)。スタジオの事務所で待っていると、小さなテレビ(写真の右上)には証人喚問の生中継の映像。ですが、なぜか証人のヒューザーの小嶋社長は座り込んだままで、後ろで5人ぐらいの男達が頭を付き合わせて何かを話し込んでいて、「いま話し合いのため喚問が中断しております」といったアナウンスが。
 それを眺めながら他の記者と「何やってんだろね?」と言ってたんですが、夜のニュースを見たら小嶋社長が補佐人(弁護士)に相談して「証言を控えさせていただきます」と答えてばかりだったので、5人ぐらいの理事が話し合いをしていたということがわかりました。

 証言拒否は約30回。喚問の冒頭で「真実を包み隠さず話す」とか宣誓してたのに、それは無いんじゃない?と思ったけど、議院証言法ではこれはアリで、asahi.comの今日の記事には「証言拒否は証人の権利で、刑事訴追の恐れなど正当な理由があれば証言を拒絶できる」と書いてあった。それも正当な理由になっちゃうのかぁ…。
 でも東京新聞を見ると「委員会終了後の理事懇談会では、今後『補佐人を離れて座らせ、場合によっては退席も求める』などの措置が検討された」との記述が。まあ、さすがに30回はひどいですよね。昔のUWFルールのエスケープと一緒で証言拒否は5回までとか、3ノックダウン制みたくするとか、こう着状態のイエロー何枚で罰金いくらとかルール改正を…、いかん、ニュースを見ててもつい格闘技記者の脳で考えてしまう。

 小嶋社長の後ろでの理事たちが話し合いをしている光景は、反則を繰り返す選手がニュートラルコーナーで待ち、審判団が協議している光景を思い起こさせます。ヒューザー、ヒューザー、とアナウンサーが連呼してると、なぜか最近UFCでのホイス戦の決まったマット・ヒューズを連想してしまいましたし…。僕って仕事し過ぎでしょうか? もっと実例はあるんですが、これ以上の証言は控えさせていただきます。

2006-01-18 18:58 この記事だけ表示

 既にコメント欄には登場しましたが、今年初のエントリーです。
 遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。

 暮れのエントリーの内容から少し変わり、結局正月は、元旦に休み初詣も済ませるというスケジュールに。大みそかのPRIDEの記事を書いたのは3日と4日でした。PRIDEは全部の取材が終わって会場を出たのは11時過ぎ。山手線の駅で年を明けましたが例年のような慌ただしさは無く、比較的穏やかな正月を過ごすことができました。

 聖地・後楽園ホールへの「初詣」となった4日の全日本キックは、山本元気ら新鋭によるフェザー〜ライト級の3階級タイトルマッチが目玉でした。バウレビの記事でも書いたように、フレッシュな顔ぶれながらも会場は超満員。タイトル戦の6選手のはつらつとした動きと高い技術と個性は、最近人気の女子フィギュアスケートとダブるものがあります。これから彼らももっと人気出ますよ!

 その5日後はJ-NETWORK後楽園大会。数あるキック団体の中でも、特に他団体やフリーのジムの選手を多く上げている団体です。去年は4団体のバンタム級王者&トップランカーによる8人トーナメント「マッハ55」が盛り上がり、団体エースでライト級王者の西山誠人選手も「他団体王者狩りツアー」を敢行。積極的に外部の選手と戦い多くの話題を提供してくれました。

 さてこの日、西山選手はメインでNJKFライト級1位の山本雅美選手に圧勝したのですが、打たれ強い山本選手を攻めた際、右肘が水ぶくれしてしまいました。
 控室でその肘を見つめているのは、4日の全日本キックでスーパーフェザー級王者となった石川直生選手(冒頭写真で肘を見せてるのが彼)。
 彼はそのタイトル戦でなんと右肘打ちで対戦相手の額の頭蓋骨を陥没させてドクターストップ勝ちをおさめました。最近の肘有りの試合では右肘で3連勝。西山選手も数々の強豪を肘で攻略してきた選手で、いわば「肘を知る男」同士が肘を見つめている絵となります。

 なぜ石川選手が他団体の西山選手の控室に訪れたかというと、二人は水道橋の「格闘クリニック」の練習仲間だからです。
 「格クリ」は“やる側”格闘技ドクターの二重作拓也さん(冒頭写真の前列左端)が主宰するクリニックであり、団体や流派を越えた技術交流の場。
 格クリもブログがあり、そのサブタイトルが「超強くなりたいみんなの格闘技課外活動、全記録。」となってますが、まさに選手たちにとって所属ジムが正規の授業なら、格クリは課外授業という感じ。特にこの両選手は去年から格クリに通いだすと本当に「超強く」なり、本人たちも驚くような成果が出てきています。石川選手の肘の破壊力もそうですが、西山選手もバウレビの記事に載せたハイキックの写真を見て「あれは俺じゃない!」と驚き、自信を深めたそうです。

 その秘訣は血液検査に基づいた体質改善や、特殊な筋力トレーニング等にあるのですが、格クリのホームページに詳しく書かれていますのでぜひご覧下さい。
 選手たちが(長所も短所も含めた)自分の違った一面を格クリで発見し、苦しみながらも強く、そして幸せになっていく姿は、まるでドキュメンタリー番組を見てるかのよう。医学知識が無くても楽しめますよ。
 特に新田明臣選手の昨年のK-1 MAX日本代表決定トーナメント準優勝までの道のりのレポートは感動的です!

追伸:
二重作先生はJ-NETの大会の日に33歳になったとのこと。おめでとうございます!
石川選手と西山選手のブログも楽しくてお薦めです。
石川直生 ナオキックの日記 http://blog.livedoor.jp/soruto_nt/
西山誠人 チャンプの日記 http://blogs.yahoo.co.jp/ore_nishiyama/

2006-01-12 15:29 この記事だけ表示

「正月休みはあるの?」

 同業者、選手、友人、家族、近所のパン屋のおばちゃん。この時期同じことをあらゆる人に聞かれます。大みそかにビッグイベントがあり、1月4日に水道橋へ『初詣』をするのが恒例となっているこの業界の者にとって、正月休みは普通の連休程度の意味合いしかありません。ちなみに『初詣』とは、格闘技記者なら全日本キック後楽園大会、プロレス記者なら新日本プロレスドーム大会のことを差します。

 元旦は大みそかのイベントの記事の処理でまともに眠れないから、けだるい気分のまま昼下がりに目覚め、一日が潰れます。初詣(=こっちは普通の意味での)は1月2日。3日はたぶん夕方から全日本キックの前日計量の取材に行くでしょう。休んでいる間も身内から必ずといっていいほど大みそかの感想や裏話を聞かれますから、仕事気分が完全に抜けきることはありません。03年は名古屋のDynamite!!の翌朝、近鉄特急で大阪の実家に帰りましたが、去年と今年は…。
 まあ、こういう正月の過ごし方にもすっかり慣れてしまったので苦痛ではないのですが、我ながらけったいな人生に迷い込んでしまったもんだと感じてしまいます。つまり1年の境目があるようで無いような状態。むしろ各団体の年内最終興行がおおむね終了する12月前半までが今年で、大みそかは来年に含めたほうが良いかもしれませんね。その基準で考えれば、僕にとっての2005年は、12月18日のR.I.S.E.ディファ大会で終わったと言えます。

 そして幸いなことに、この大会は“1年の締めくくり”にふさわしい好勝負連続の内容となりました。TATSUJI選手が我龍真吾選手の要求通り殴り合いに応じ、トーナメントでは見事優勝。ワンマッチでは尾崎圭司選手がMA暫定王者の水町浩選手を上段後ろ回し蹴りの大技で豪快KO。これらも非常に印象的でしたが、それ以上に観客にインパクトを残したのは、トーナメント一回戦でプロデビュー戦の水谷秀樹選手がK-1 MAX出場経験者の城戸康裕選手に左ハイキックで逆転KO勝ちした一戦でした。

 水谷選手とはたまたまこの試合の以前から接点がありました。10月のR.I.S.E.で水谷選手がトーナメント出場の挨拶をされたのですが、その時の写真をバウレビに掲載したところ、ご本人からメールが来て、水谷選手が指導されている「空手維新」のホームページに転載したいという内容が書かれていました。
 「空手維新」という名前が突然出てきたのでビックリ。これはバウレビの取材をサポートしてくださっている山口龍さんが、大森ゴールドジムで主宰されている空手教室のこと。山口さんは現在神戸に転勤され、空手維新は水谷選手が中心となって活動しています。その後の記者会見でも直接お話しをする機会があり、そのとても誠実で謙虚な人柄から「この人、ひょっとすると何かやり遂げるんじゃないか?」とうっすら感じはしたのですが、まさかここまで驚きのファイトを繰り広げてくれるとは思いもしませんでした。
 「他の選手と力の差はあると思いますが、自分はハートで一番だと思っています」。水谷選手は会見でそうおっしゃってましたが、持っている技術とパワーが最大限に引き出されたのも、水谷選手のハートの強さの賜物でしょう。
 自分の思い入れのある選手が頑張れば、僕もエネルギーをもらえる。休みの少ないタフな仕事ですが、リングサイドでカメラを構えることで、メモにペンを走らせることで、休みで得るものより大きなものを得られるから、ここまで続けてこられたのかもしれません。


 僕がバウレビで個人的に思い入れの強い選手についての試合レポートを書く時、その思い入れが一般的な基準を逸脱していないか、いつも細心の注意を払っています。ただ逆に気を使い過ぎて、思い入れの持つ温もりがレポートから失せてしまうこともしばしば。その冷たさも僕の持ち味だと他の方から好評をいただくこともありますが、自分ではもうちょっと火加減調整がうまくならないとダメだなあと思っていました。
 そんな折、バウレビのブログ「ばうれび海賊版」がe+さんで始まることに。いわばバウレビ本誌のレポートの“余熱”エネルギーを活用する場でもありますが、個人的な思い入れの持つ熱をあえて思いっきり放出してみることで、火加減調整の実験場にもしていければと思っています。そしてe+さんのブログで得たエネルギーをさらにバウレビ本誌のエネルギー、あるいは僕自身の生きるエネルギーのプラスにしていければ最高です。

2005-12-30 01:21 この記事だけ表示
 
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