DEEPの感想に続いて、8/5(土)のHERO'Sの有明コロシアム大会について。
(これまた執筆は8/12です。情報解禁が大会翌日6日の午前3時でしたから、翌日扱いの記事としておきます)

この日の東京はこの夏でも一番か二番ぐらいの猛暑。
5月の代々木大会の時もそうでしたが、なぜかHERO'Sの日は異様に暑くなります。
で、それが大会自体の軽快で南国的なムードと妙にマッチする。
ラウンドガールの女の子の服装も南国的だし、インターバル中の彼女達の動きもダンスのように振り付けがついてて、なんか楽しい気分にさせられます。

桜庭戦等、ライトヘビー級でのレフェリングについてはバウレビの記事で書いた通り、「問題の大半は、運営の首尾一貫性の無さが発端ではないのか?」、これに尽きます。
止めるのが速いor遅いということよりも、試合によってスタンダードが変わること自体に問題の根があるんじゃないか?という話です。

記事では指摘しなかったけど、1R・2Rの時間の長さが違うにも関わらず、どちらも10点法でジャッジしてるんですね。大山×ホドリゴがそうでした。
まあ、「試合終盤の2Rに頑張った方を高く評価すべきだ」という理屈は付けられなくもないけど、だったら通常の5分2R制で、2R目の持ち点を15ぐらいにしなきゃいけないわけで。
直前のルール変更で、審判団もルールを練り込む時間が無かったんでしょう。
これも首尾一貫性の無さが起こした問題といえましょう。

ミドル級は本庄君が書きました。
ライトヘビー級の騒動のせいで埋もれたけど、ミドル級はいい試合続きで、もっと話題になってもいい気がするんですけどね。
特にメンジヴァーの試合が面白かった。所と噛み合ってました。
開幕戦は勝ちに徹したのか?相手が10日前に中原に代わったせいか、慎重なファイトでしたけど、今回はポテンシャル大爆発でしたね。最初数分で、「あ、これは志田戦のメンジが見れるぞ」とワクワクしてきましたもん。
ジャーマンは出なかったけど(下の写真は志田戦のものです)、パワーボムをして、直後の所がクラッと来てたのには、元天龍ファンとしてたまりませんでした(笑)。その前にパウンド2発入れてたのが21世紀型ですね。

所戦がいい試合になった理由は、サッカーボールや四点膝の無いHERO'Sルールだからというのもあるんじゃないでしょうか。
所選手が休まず距離を作らず、ササッとメンジとのグラップリングに行くから、試合がダレないんですね。宇野選手もそうでした。

ただこの日は、朴×ペケーニョやマヌーフ vs. クラウスレイのように、猪木アリ状態が繰り返される試合も。
マヌーフは相手がニュートンからクラウスレイに急に変わったこと、朴×ペケーニョは4日前に発表されたことで、調整がうまくいかなかったとも考えられますが。
ペケーニョ、いわゆる「ノンタイトル戦モード」だったもんなぁ。気合が感じられない。
やっぱり試合は早い段階から決まっているべき、と思ったのでした。

(今日の海賊版:前日会見でのマンバと宇野選手。宇野選手が怪獣と戦う超能力少年(夏服)のように見えてしまう)

2006-08-06 23:00 この記事だけ表示

すっかりブログがごぶさたになってしまいました。取材が忙しくて…。
空白を埋めるという若干セコい目的も兼ねて(担当のHさん、すみません)、最近の試合の感想を気ままに書いて行きたいと思います。
(投稿日は試合当日になってますが、書いたのは8/12です)

まずは8/4のDEEP後楽園大会
レポはうちの新入りライターの本庄君に思い切って任せてみたので、僕は補足的な批評で。

何といっても驚きは渡辺久江選手がしなしさとこ選手をワンパンチでKOした試合でしょう。
カメラで撮っていると目の前に両選手が寄って来て、一心不乱にシャッターを押したら、なんとかかろうじてパンチの当たった直後の写真が撮れていました。ロープが写り込んだ写真が、僕の慌てぶりを示しているかと思います。
その場でははっきり見えなかったけど、サムライTVの中継を見直すと、右フック、よく腰が入ってますね。お見事です。

キックでもそうですが、女子の試合はスタンディングダウンは凄く多いんですが、ワンパンチで決まる試合というのがほとんどありません。
女性の方が体が柔らかく、筋力が少ないといったことが理由かと思います。
それでも渡辺選手は2月の15戦に続き、またもKO勝ち。これはなかなかできませんよ。

あと驚いたのは下からの腕十字を取りかけたこと。昇って一気に極めるスピードはしなし顔負けじゃないかと思えるものでした。
でもこれ、15戦でも最初にやってるんですよね。
さらに言うと4年前のスマックの最初の金子戦の時も。
15戦のレポでは「辻結花や茂木康子ら一流グラップラーとの練習の成果を発揮する」と書きました。まあ、それで磨きがかかったのは確かでしょうけど、昔から得意としていたようなのです。

このことを気づいたのは、8月下旬に発売されるスマックガールの公式ブックに提供する写真を探していた時、渡辺選手の金子戦での下からの腕十字の写真がたまたま見つかったからです。
他にもatom時代のスマックの写真も提供したけど、なんか凄く懐かしかったなぁ。あ、「ノスタルジアなんて何もない」と前回書いたけど、格闘技に関してはセーフってことで(笑)

あと今回のDEEPでは他にも色々あったけど、あえて言及したいことといえば、リングの小ささかな。
前からではあるんですが、コーナーに押し込んでからのテイクダウンで、ロープに腕が引っかかり、レフェリーに注意される選手が多かった。特にタックラーや体の大きい選手は戦いにくそうでした。
DEEPの常連選手がPRIDEに上がった時、リングのサイズの差で戸惑わないのかな? とちょっと気になります。

(今回の海賊版:渡辺久江選手の表彰式で、娘のもらったトロフィーを受け取り人一倍はしゃぐ久江ママ。実家の「渡辺久江ミュージアム」に飾られるのかな?)

2006-08-04 23:00 この記事だけ表示

 23日の全日本キック後楽園ホール大会の廊下で撮影。
 後楽園の廊下には、いろんな大会の告知ポスターが貼られているが、このときは27日のWARファイナルのちょっと横に、全日本キックの次回大会「S.W.S.」の告知が貼られていた。
 わからない人のために説明すると、プロレス団体のSWS崩壊後、天龍源一郎が作った団体がWARだった。宮田さん(全日本キック興行部長)、狙って貼ったのかな(笑)

 僕の後楽園ホール初体験はWAR。もう11年前のことだ。WARファイナルのポスターを見て、大学生当時のことがふと懐かしくなった。
 スポナビの記事を見ると、WARファイナルでは邪道と外道が当時の黄色のコスチュームで試合をしていた。最近の試合は全然見てなかったので、邪道の髪の薄さに時の流れを感じた。
 邪道は「ノスタルジアなんて何もない。金だけ」といいつつ、「試合の作り方とかは、全部冬木さんが教えてくれた」とも話していた。天龍への言葉も、彼らしくヒネくれたところがいい。

 バウレビを本格的に手伝い始めた99年に、ジャイアント馬場が亡くなった。馬場さんが特に好きだったわけじゃないが、急激にプロレス熱が冷めたのもその頃だ。そのせいか僕の心の中では、プロレスはファン時代のもの、格闘技は記者時代のもの、という区切りができてしまっている。
 「ノスタルジアなんて何もない」。僕にとってのプロレスもそうだ。
 だけど、天龍の座右の銘「LIVE FOR TODAY」は、今も僕の大事な言葉として心の中で生き続けている。

2006-07-30 13:52 この記事だけ表示

M-1海賊版・A面の続き。

解説席にはコヒ選手。中継はGYAOで行われる。あの宇野USEN社長からも選手に激励賞が届いていた。

ウィラサクレックお馴染み、入場でダンスを踊るセコンドさんが、ゲンナロン戦の後、リング上に落ちた中村選手の血を拭いていた。「肉」は定番だけど、タイ人の額に書かれるとちょっと不思議な感じ。

誌面では使わなかった山内選手の写真。映りもいいし、このボディブローが試合を大きく動かしたが、記事に「5Rの鬼気迫るラッシュは、勝敗を超えた感動を全ての観客に与えたはずだ」と書いたので、ちょっとイメージに合わなかった。

殊勲の勝利の代償は大きく、右ミドルをもらい過ぎた影響か、左肋骨を2本折り、全治8週間と診断されたという。全日本キックは9月のタイ遠征に送り込むことを計画していたようだが、それは中止に。全日本の宮田さんは格通のインタビューで、山内 vs. 須藤信充を提案していたが、9月のMAXで、ということではなかったようだ。
ある人は山内選手「鬼気迫るラッシュ」を観て「武田幸三を思い出した」と話したが、たしかにちょっと似ている。口調は新田選手っぽいんですけどね。コヒ選手は解説席から山内選手をどう見たかは気になるところ。

2006-07-15 12:29 この記事だけ表示

7/9に新宿FACEで行われたM-1は、なかなか新鮮な大会だった。

会場は冠スポンサーのシンハービールのポスターが大量に貼られ、リングのエプロンもシンハーのもの。使っているリング自体はFACEのものなのだが、もう一つの冠スポンサーであるファアテックスのコーナーとロープが付けられ、ムエタイ大会ぽい雰囲気が強まっている。選手のトランクスも両スポンサーのロゴが入っているが、刺繍がカッコいい。広告全体が押し付けがましく無く、会場の雰囲気にとけ込んでいるのが好印象だった。

記事ではボツになったものの、会場で撮った写真でいくつか楽しいものがあったので、こちらの海賊版で掲載したい。


第1試合開始前、ウィラサクレック会長が挨拶。ジムのイメージカラーの赤のスーツが何かの審査員っぽい。


M-1のMはモノマネのM? 中休みではアントキの猪木、リトル清原、子川直也らの小芝居が。ビンタされてるのは城島のそっくりさん。猪木はよくG+で流れる、BI砲当時の映像に出て来る姿に似ていた。


パリンヤー選手。某所から写真を貸して欲しいとの依頼を受ける。「怪しい写真」希望と言われ悩んで選んだのがこの2枚。

ちょっと枚数が増えて来たので続きは次回。

2006-07-13 16:20 この記事だけ表示

 サッカーのワールドカップが佳境を迎えている。
 日本代表が予選敗退したとたんに、日本国内の報道は後任監督や中田英寿の引退の話題中心となり、肝心の決勝トーナメントへの世間の関心はさほど感じられない。
 サッカーの醍醐味を存分に示す素晴らしい試合が繰り広げられているのだから、決勝トーナメントに一般の人たちの興味を向けさせるために、後任や引退といった人事は決勝が終わってからにするよう規制できないものだろうか?
 別に個々の人事にの善し悪しを言いたいわけじゃない。僕もそれらの話題には興味がある。ただ、どうも日本の当事者たちは、そういったことまで意識が回らないままアクションを起こしてしまっている気がする。
 プロ野球でも去年は、日本シリーズ中だというのに村上ファンドの阪神株買収の話題のほうが盛り上がってしまった。そのせいで阪神が日本シリーズで惨敗したというのは、ファンのこじつけにすぎないが…。

 格闘技の場合、PRIDE GPで日本勢がベスト8で全滅しても注目度がさほど落ちていないようだ。K-1 MAXでは、去年も今年もブアカーオとサワーの決勝戦になったが、魔裟斗応援シートの空席はほとんど無かった。
 とはいえ、それもPRIDEとK-1が日本発のイベントだからであって、いまだにUFC等の海外のトップレベルの大会への関心は薄い。だが最近、アメリカではUFCの人気を受け、新興の大会が増えており、ちょっとしたバブル状態。PRIDEの榊原代表もアメリカのプロモーターからの引き抜きに対する脅威を口にするようになった。
 もし日本でなじみの選手たちがアメリカに大量流出し、海外でばかり好カードが組まれるようになっても、日本のファンはどれだけその動向に興味を持ち続けるだろうか? バウレビもそれに合わせてどう変化すべきか、今のうちに考えておく必要がありそうだ。

2006-07-07 13:38 この記事だけ表示

 水谷秀樹選手が6月25日のR.I.S.E.のFLASH to CRUSHトーナメントで見事優勝を果たした。
 決勝まで3試合、いずれも3R目まで突入し、何度も危ない場面があったが、強靭な精神力と体力で乗り切った。試合後のブログを見ると、優勝後トイレに行ったら血尿が出たという。ボディに相当膝をもらっていたからだろう。それでも試合後は空手維新の児童や親御さんらに挨拶に行ったり、長時間のマスコミインタビューにも最後まできっちり答え、疲れた素振りは一瞬たりとも見せなかった。
 一回戦の試合後に休憩時も花道まで出て来て、花道沿いに100人近く来ていた応援団に挨拶をしていた。準決勝で相手が出血しドクターチェックが入った時、疲れているはずの水谷選手はコーナーで休むことなく、手を高く振り上げ観客を煽る。激励賞も多く、「ドイツ銀行協会」とかいう、とーってもセレブっぽい所の人からももらっていた。人脈が広く、いろんな人に愛され、そして自分のパワーにする能力に長けている。

 印象的だったのは、賞金100万円は大塚と大森で開講している空手維新の運営費に充て、「自分も空手維新も成長したい」という優勝後のコメントだった。ボランティア精神とか苦行とかそういう次元じゃない。周りが成長することで、自分も成長し、さらに周りも成長する。愛し愛されの相乗効果が、新しいパワーを生むことをわかっているから、自ら進んで賞金を道場に使うことができる。
 身近な例でいうなら、電車でお年寄りに席を譲った時、譲った側は立っていても不思議と疲れないのと似ているのかもしれない。お年寄りにお礼を言われてうれしくなり、譲った本人も「いいことをした」という充実感に浸り、気分が明るくなるからだろう。

 今も昔も私利私欲や即物的な利益ばかりを求める人たちが多いが、ここ最近は特にそういう人たちが増えてきているような気がする。ボランティアや慈善活動をやっても、その裏の功名心が透けて見えてしまう。急に神頼みしたって、神様は振り向いてくれない。戦いは数分でも、そこに至る練習や準備の過程も、全て戦いだ。ただ試合を見て結果や内容に一喜一憂するだけじゃなく、試合からそういう心を感じる人がもっと増えれば、この業界ももっと良くなる気がする。そしてそういうことを伝えて行く必要性と、なかなか伝えきれない現状について考えさせられた。

2006-06-28 14:39 この記事だけ表示

水曜の昼、全日本キック後楽園大会のレポートと写真をアップし、一息着いていたところ、全日本キックの宮田充興行部長から電話が。
メインの試合後にノーコメントだった山本元気選手が、今日夕方から急遽、所属のDEIONジムでコメントを発表するという。
諸々予定を調整し、かろうじて会見に間に合うと、顔面右半分が大きく腫れ上がった元気選手が登場。さすがに写真撮影はNGとのことで、試合の凄まじさを物語っていた。

元気選手が最高水準の技術を出し切った、そう思いこんでレポートを書いていたが、実はそうではなかった。
ワンロップの1Rの攻撃で既に顔面に違和感があり、実は風邪を引いて本調子ではなく、そのせいで終盤ラウンドに攻め込めなかったという。
記事を載せる前に宮田さんから電話があれば、載せずに書き直して翌日にアップしていたのだが、電話の方がわずかに遅かった。

元気選手の話を聞いた後にレポートを読み直すと、なんだか炭酸の抜けたビールのような感じがしてしまう。
だが、試合単体で見るとそういう印象が残った、という一つの記録としてそのまま残し、元気選手のコメントを別立てで載せることにした。

よくよく考えれば、元気選手の公開練習の内容は1R足らずのミット打ちだけ。本調子では無かったと見抜くまでは行かなくても、そのことも可能性の一つとして考慮しつつ、記事をまとめたほうが良かったかもしれない。
「いい記事を伝える」なんて前回のエントリーで書いたけど、まだまだ甘いなあ、と感じた出来事だった。

追伸:
文中に登場した全日本キックの宮田さんのブログがスポナビさんでスタートしました。

2006-06-17 16:03 この記事だけ表示

バウレビで伝えたいことは何だろう?
語ればきりが無いが、短く言えば「格闘技への情熱」だ。
その手法として文章なり写真なりがあるわけだが、それが果たして読者にちゃんと伝わっているのだろうか? 単なる情報チェックのための便利サイトになっていないだろうか? と最近疑問に思っていた。

そんな時、ある人からこう言われた。
「トップページの見出しだけじゃ何が書かれているのかよくわからない」
確かにそんな気がしてた。でも、その対処方法は簡単だ。
「トップページだけで何が書かれているかだいたいわかるようにすればいい」と。

トップページは顔。そこにバウレビの情熱のエッセンスを凝縮する。
いい試合、いい選手、いい顔、そしてそれを伝えるための、いい文章、いい写真。
その人からは「せっかくいい記事や写真が載っているのにもったいない」とも言われた。
どこか自分たちの表現物に自信が無かったのかもしれない。
でも、もういいだろう。
自分たちが素敵だと思うものは素敵だともっと堂々と伝えても。

その第一歩を今日やってみた。ありふれた手法だけど、道が開けた気がする。

2006-06-12 12:51 この記事だけ表示

日曜日のR.I.S.E.大森大会の第4試合、日菜太(湘南格闘クラブ) vs. 健太(NJKF・E.S.G)での出来事。

セコンドや客席の仲間から選手に声援やアドバイスが飛ぶのですが、日菜太(ひなた)選手に対し、とある若い女性が「日菜太、落ち着いて!」と声援を送りました。
すると、客席にいた湘南格闘クラブの岡林章代表、コンビネーションや攻略法についてアドバイスを送ると思いきや、叫んだ言葉は…

「お姉さんの言う事をよ〜く聞きなさい!」

場内しばらく笑いの渦に包まれていました。
あの声の女性は日菜太選手の実のお姉さんなのか?疑問に思いながら写真を取り続けていると、落ち着いて攻めた効果があったんでしょうか、日菜太選手は3Rにパンチの連打でKO勝ちをおさめました。

過去にもMAの大森大会で岡林さん、セコンドに付いていた選手の攻撃があんまりポンポンと指示通り当たるので、「よ〜し、いいぞ。ロボットをリモコンで操作してるみたいだぁ」と話して爆笑が起こったことを覚えています。

岡林さんがK-1でレフェリーしててクリンチを注意する時も、何か言い回しが不思議で、場内に笑いが起こるんすよねぇ。

この手の話、他のセコンドの人でもいっぱいあるからシリーズ化しようかなぁ…。

2006-06-01 21:46 この記事だけ表示
 
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