前回の記事を書いてから半年ぶりの投稿です。「プロ野球の話、というか、もっぱら楽天の話」なんてタイトルで、半年間もバウレビのトップページにウザいぐらいに載り続けましたが、その楽天イーグルスがクライマックスシリーズ進出をついに決め、しかもまさか1位に迫る位置にいるとは...。

 半年前の記事では「中村ノリ、小坂の加入はかなりデカいと思います」と書いてましたね。ノリのほうはからっきしダメなんですが、巨人から来たセカンドの小坂は攻走守で名脇役ぶりを発揮し、一場とのトレードでヤクルトから来た外野手の宮出もそこそこの働きをしています。途中入団の新外国人のリンデンも頑張ってますね。
 選手層が厚くなったことで、結果的に前からいる選手たちが危機感を持って、チーム内の競争意識が高まったことが、今この位置にいる要因の一つでしょう。ノリとサードを争いながらも、結局中軸に定着した草野はその典型かと思います。
 あと「打線のつながりがうまくいきそう」「イケメンの(ピッチャー)永井あたりがちゃんと機能すれば、なんとか3位に滑り込めるんじゃないでしょうか」って書いた箇所は、まさにそのとおりになってくれました。

 他球団予想はハズレて、千葉ロッテはバレンタイン監督の退任騒動を見ていると、本当どうなっちゃうんだろう?って感じですけど、楽天も絶好調なのにノムさんが今年いっぱいってのが球団側の規定路線のようで、今は楽しいけど来年が非常に心配です。
 いろいろノムさん批判は見聞きしますし、継投や代打策での失敗をやっちゃうことがありますが、他の監督でも多かれ少なかれやることですし、チーム作りという基本的な所での成功は、今の順位が示していると思うんですよね。
 ノムさんが退いても、まだ43歳と若いけど橋上ヘッドコーチあたりが監督に昇格して、これまで築いたものを継続するならまだいいんですが。1位の日ハムもそうですけど、選手個々人の能力がさほど高くなくても上位にいるというのは、チームプレーの力が大きいでしょう。スポーツ新聞で楽天次期監督は東尾さん、中畑さんっていう名前が出ると、西武・巨人といったエリート集団にいた人たちに、寄せ集めの雑草集団をうまく束ねることができるんだろうかと少し心配ですね。

 監督次第ではチームの雰囲気自体もだいぶ変わるでしょう。事実上の前身球団の近鉄であったり、若い選手の多い広島やヤクルトであったりの、強いチームに必死で立ち向かう貧乏球団(失礼)のイメージに、今の楽天は近いと思います。
 選手個々人でも、先述の草野は29歳・妻子あり・ドラフト8巡目で楽天入りした選手ですし、現在首位打者の鉄平も、中日では出番が無く、金銭トレードで放出された選手で、名古屋から愛車とカーフェリーで仙台に来たというエピソードがあったりと、苦労人が多いのです。今も多数いる近鉄残党組の苦労は言うまでもないでしょう。

 実はそういったところがチームの大きな魅力で、東北のみならず首都圏でもじわじわとファンが増えている要因であることを、球団側は十分認識していないような気もします。
 もちろんノムさん自体の人気もデカいですし、いなくなればスポーツニュースでの取り上げられる頻度も下がるでしょう。けど、ノムさん人気はあくまで入り口で、今はYahoo!でもCS放送でもパ・リーグの試合は見られますし、実際の3時間の試合を見つづけて、色々選手のことを知るうちにいつの間にかチーム自体のファンになった人が多く、僕もその一人です。あとテレビ中継で見る、本拠地の球場に集まる楽天ファンの暖かさというかユルさというか、一部の他球団みたく、殺気立っていないところが素敵です。

 ノムさんが監督残留したとしても、長くても来年まででしょうから、ノムさんがいなくてもイーグルス単体で人気と実力が安定するような、仕組み作りがこれから大事だと思います。新球団ですから、しがらみは少ないですし、5年間でその仕組みはかなり出来上がってきました。これまで築いたものをうまく活かしてほしいなあと思いますね。

... あー、やっぱり、こういう話題は気楽に筆が進むなぁ(前回と同じ締め)。 でも、プロ野球見てると、格闘技の試合や技術の面でも、興行やビジネスの面でも、参考になることが多いんですよねぇ。そういったこともまた書こうかなぁ。
2009-10-04 10:48 この記事だけ表示   |  コメント 7
明日から今年のプロ野球が開幕します。WBC効果もあってか、例年よりも注目度が高そうで、特に村田・内川のいる横浜、青木のいるヤクルト、中島のいる西武といった、去年までそんなに一般的に注目されなかった球団にもお客さんがたくさん集まりそうな感じで、非常にいいことだなあと思います。
そんな中でも開幕カードで一番注目を浴びそうなのは、日ハムのダルビッシュと、楽天の岩隈の投げ合いでしょう。

ワタクシ、実は今一番好きな球団は、なぜか東北楽天なのであります。
セ・リーグでは物心ついたころから阪神で、小学生のころは毎週のように家族と甲子園の外野に足を運んで、メガホン叩いて応援していたのですが、優勝あと一歩まで行った高校3年をピークに、興味が落ちていきました。大学進学のために大阪を離れたことが大きかったでしょう。
ですが一昨年から、楽天にマー君が入団して、そのプロでの登板に興味があって、CS放送のスカイ・Aでの楽天中継を見出したら、楽天という球団全体への興味が深まって行ったわけですね。

はっきり言って、楽天って弱いんですけど、そういう状況でもメゲずに努力する選手のひたむきな感じとか、弱小球団を見捨てず9回裏までちゃんと試合を見届ける仙台のお客さんの暖かさとか、試合直後に総括する野村監督のコメントのユーモアとか、色々細かい部分でツボを突かれ、いつしかのめり込むようになりました。
有銘(ありめ)という中継ぎピッチャーがいて、彼がウォーミングアップするときに球場には必ずラッツ&スターの「め組のひと」がかかるんですが、それが不思議な哀愁があって、そういうところも好きなんですね。
そして弱いからこそ時折見せる強い部分が光るわけで、WBCで全国区になった岩隈の天才的なピッチングだって、スカイ・Aの中継では去年なんかしょっちゅう見られたわけですからね。マー君のピシャっと三振で押さえた直後のあのカッコよさも、楽天中継ではお馴染みの光景でした。夏前から育成枠で入ってきた内村賢介という163センチしか無いセカンドの選手が僕は大好きなのですが、彼やマー君をはじめとした若手のプレーのすがすがしさも魅力です。

で、今年の楽天ですが、補強やトレードで、去年のいろんな不安要素がかなり消えてパワーアップしたので、クライマックスシリーズには行けるんじゃないかとかなり期待しています。
中村ノリ、小坂の加入はかなりデカいと思います。去年は「安打多く得点少なし、これが楽天野球」とノムさんもボヤいてましたが、最後のオープン戦の中日戦を見ていると、打線のつながりがうまくいきそうな感じでした。ノリが楽天の若手に打撃を教えてる効果もあるでしょう。つまらないエラーでピッチャーの足を引っ張る場面も減りそうです。
ピッチャーはクマとマー君に合わせて40勝してもらうとして(笑)、あとは新加入のラズナー、イケメンの永井あたりがちゃんと機能すれば、なんとか3位に滑り込めるんじゃないでしょうか。
さすがに西武にはかなわないでしょうけど、妙に重厚感の出てきた千葉ロッテやオリックスあたりとは、ちょうどいい競り合いができて楽しいんじゃないかと思います。

... あー、こういう話題は気楽に筆が進むなぁ(苦笑)
2009-04-02 09:38 この記事だけ表示   |  コメント 1
 もう1週間前になっちゃいますが、2/10(火)深夜のTBS「格闘王」に僕が数秒ほど登場して、日菜太選手の蹴りについて「ブアカーオが日本人になったようだ」という話をしました。

 前回の記事でも書いたとおり、TBSのスタッフにトーナメントの予想を依頼されまして、格闘王ではそのうちごく一部を使っていただけたという次第です。さすがにテレビ馴れしてるだけあって、関根勤さんと布施鋼治さんの日菜太選手評のほうがずっと長く使われていましたけど、どういったことを喋ればいいかという勉強になりましたね。

 そのあとの日菜太の密着取材映像がなかなか充実していましたね。日菜太選手は神奈川大学の化学部の卒論提出を控えた4年生で、大学の研究室、学食の様子から、都内のボクシングジムなどの出稽古の様子、さらには早朝の湘南海岸でのランニングの様子まで、TBSのクルーが追っかけていました。移動中の電車で疲れて眠ってる日菜太選手の絵や、海辺で富士山をバックに走ってる絵とかも押さえていて、ちょっとしたスポーツ青春ノンフィクションといった感じでまとまってて、なかなかいい仕事をしているのです。

 古くはKIDの「神の子」発言だったり、所英男の「魔裟斗選手はこんなの食べないですよね」発言だったり、TBSのクルーは選手のブレイク前夜にその後のキーとなる映像を押さえていることが良くありますね。使いまわしが多すぎてちょっと飽きちゃうこともあるんですが、まあ、一般視聴者向けには多少クドいぐらいのほうがいいのでしょう。

 そういえば、日菜太については3年前のこのブログでネタにしたことがありました。そういや健太とやってたんですね〜。健太もあれだけ長島のKO映像に使われたら悔しいでしょうね〜。岡林さんのアドバイスはTBSのオンエアでもどれだけ音声を拾ってくれるかが楽しみです。

 ちなみに僕がTBSのクルーの前で語ったトーナメント予想は、「城戸×日菜太が事実上の決勝。その次の候補は長島×HAYATOの勝者」という内容でした。「長島が入場パフォーマンスで会場の空気を支配するだろうから、HAYATOがそれに飲まれるか飲まれないかがポイント」という話もしました。優勝確率は城戸40%、日菜太30%、長島20%、HAYATO10%と読んでますが、果たしてどうなるやら?
2009-02-17 13:52 この記事だけ表示   |  コメント 5
 先月、K-1 MAX 日本代表決定トーナメント(2.23 代々木第一)の組み合わせ公開抽選会があり、その終了後にTBSの撮影スタッフの方から優勝者予想をお願いされました。その模様が今晩の「格闘王」(火曜深夜25:29〜25:59)で放送されるそうです。昨日、スタッフの方から連絡がありました。
 取材の片付けをしていたら、突然予想を依頼されて、10秒ほどで撮影に入るというぶっつけ状態ですから、考えながら話すような感じになりました。それでも頭を回転させて、2つほど要点を絞って語ったんですが、変なこと言ってなかったかな〜、どう編集されるかな〜。しかも不精ヒゲに寝癖付きで映っちゃったので、いろんな意味でオンエアがドキドキです。
2009-02-10 12:28 この記事だけ表示   |  コメント 8
スポナビさんのブログで、全日本キック、M-1ムエタイ、SMOKERS、プロボクシング等のポスターのデザインをしているblackmarkgraphixさんが、これまでのポスター画像を一気に掲載されています。

「後楽園ホールの通路をジャックせよ!」

それぞれのポスターに一言コメントがついてて、「大宮司の腰のベルトは合成写真(汗)」とか、こぼれ話が楽しいです。
僕も、「こんな大会そういえばあったなー」とか「この選手今何してんだろ?」とか、いろいろ思い出しました。
記事を書く立場の僕も、その大会のイメージを組み立て、文章に反映させる上で、少なからず大会ポスターからインスパイヤーを受けています。意識的な部分でも無意識的な部分でも。
各団体からプレスリリースでポスター画像が届くと、「おー。そう来たか!」と驚き、取材にも気合が入るものです。
僕のお気に入りは、まだ記憶に新しい元気×洋平のツーショットのKrush!、M-1の2007年カレンダー、一連の野良犬モノですね。M-1ポスターのタイの文字とか色合いは、インド映画にも通じるものがありますね。

こちらはblackmarkgraphixさんの最新作、全日本キック2.1新宿大会の昼興行夜興行のセットになったポスターです。「ポスター」として貼り出されてはいないかもしれないから、厳密にはパンフ表紙画像でしょうか。

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2009-01-31 23:46 この記事だけ表示   |  コメント 9
デイリースポーツ

ここでも最近取り上げているムエロークが、今朝(28日)のデイリースポーツで、ほぼ1ページ使って特集されています。
「今年はムエローク!!ブレークの予感」「不況関係なし…ホンモノの戦いに会場満員」といった見出しが踊ってて、観戦に来ていた佐藤嘉洋のコメントも掲載されています。
朝刊のスポーツ紙で、K-1以外の立ち技系が載ることなんて滅多にないですから、この特集はうれしい限りです。
デイリーは格闘技マニアな記者さんが別部署から格闘技担当に戻ってこられて、今回の記事も担当されたのですが、これからまた格闘技ネタが充実しそうなので、阪神ファンならずとも要チェックです!
2009-01-28 11:04 この記事だけ表示   |  コメント 6
 前々回書いたNHK-FM「ウィークエンド・サンシャイン」のダニー・ハサウェイ特集の後編の放送が昨日でした。うつ病による長期ブランク、そして復活間際の自殺という、悲しいストーリーに続いていく時期で、曲の合間にDJのバラカンさんがエピソードを説明していきますから、一個一個の楽曲がより重く哀しく深いものに聞こえ、あらためてドニーの凄さを実感しました。来月21日の放送では(あ、僕の誕生日だ)、スティービー・ワンダーの特集をやるそうで、こっちも楽しみです。

 で、またもNHK-FM話になるのですが(他局の好きな番組もありますが、またの機会に)、なんと3/31から佐野元春の「元春レイディオ・ショー」が、毎週火曜日夜11〜12時のレギュラー放送として復活するそうです(→公式サイトの記事)。かつてこの番組がNHK-FMで放送されていた80年代前半、僕は小学生でしたから当然聞いていませんでした。その「元春レイディオ・ショー」は、平日夜の「NHKサウンドストリート」のうちの一曜日の番組で、他の曜日は山下達郎、坂本龍一、甲斐よしひろ、渋谷陽一らが担当していました。

 高校3年の時、親友の薦めで佐野さんの音楽が好きになり、そのことがきっかけで後追いでこの番組の存在を知りました。僕の年頃で佐野さんが好きな人間はかなり珍しいでしょうね。僕の高校の頃は、「ミュージック・スクエア」という番組名になってて、月曜・渋谷陽一、火曜・桑田佳祐、木曜・布袋寅泰を熱心に聞いて、いろんなミュージシャンの知識を吸収していました。渋谷さんの番組は今も形を変えて続いていますが、僕が聞いてた90年代前半当時は、ちょうどニルヴァーナとかのオルタナ系が台頭してきた熱い時期でした。布袋さんはシグシグスパトニックっていうニューウェーブ系の変態ユニットとかを平気でガンガンかけてたなぁ。布袋さんの楽曲に対する興味はさほど無かったんですが、布袋さんのかける楽曲は大好きでした。

 何よりNHK-FMが素晴らしいのは、上のドニーやスティービーの特集の話にせよそうですけど、特定のアーティストの楽曲を10何曲とかけてエピソードを紹介する、体系立った特集をちゃんとやれる、やってくれることです。民放でもそういう番組はあることはありますけど、NHK-FMほどの長時間だったり、楽曲を途中でカットしない形だったりというのが難しいんですね。20分近いプログレとかも平気でかけられるのがNHK-FMの強みです。

 で、元春レイディオ・ショーも、Oldies but Goodiesな音楽を、佐野さんらしい軽妙な形でガンガン紹介してくれるでしょうから、個人的に楽しみでもありますし、今の中高生ぐらいのヤングジェネレーションたちが(ちょっと佐野さん風に書いてみた)、僕の学生時代と同じような感じで、その素晴らしさを吸収してほしいな、と思いますね。
2009-01-25 15:42 この記事だけ表示   |  コメント 8
 18日の代々木のムエローク、凄かったなぁ。試合は面白かったのですが、あんまり試合が多すぎて、お腹一杯になっちゃいました。ユルく見られる格闘技ということで、「ユル格」なんてことを書き、そういう要素も実際に感じられて斬新でしたけど、途中で中抜けして休む時間がほとんど無いマスコミにしてみれば、これほどしんどい大会はありません。でも、時間がたったら、また行きたいと思うんだろうなあ。食い放題と一緒で。
 お客さんはどうだったんでしょう? で、さっそく、会場でもウェブでもアンケートをやってて、選手の使用済みグローブをプレゼントに持ってくるあたりがさすが。「一切血やワセリンは拭き取っていません」というのがグーです。

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 会場で見かけた岡田敦子選手の横断幕には「勝ったら焼肉!」という素敵なフレーズが。岡田選手、見事勝ちましたから、もう焼肉食いまくってお腹一杯になったんでしょうか。肉食獣のようにプリミティブで直球なフレーズと、「心技体」という武道的でストイックなフレーズとのギャップもまた素敵です。
2009-01-24 20:46 この記事だけ表示   |  コメント 5
 僕が一番好きなミュージシャン、ダニー・ハサウェイが、13日で没後30年を迎えました。今の僕の年齢と同じ33歳で亡くなり、生きていれば僕の母親と同い年ですから、なおさら感慨深いです。
 知らない人に説明するとすれば、スティービー・ワンダー、マーヴィン・ゲイとかと並び、70年代初頭に活躍したソウルシンガーであり、ピアノ演奏やアレンジャーとしても才能を存分に発揮しました。何枚かアルバムが出てますが、特にライブアルバムが素晴らしいのです。ドニーの伸びやかな歌声はもちろん、選曲センス、アレンジ、バックの演奏、観客のノリ、みんな完璧です。縁起でもない話かもしれませんが、僕が死んだら葬式でドニーのライブアルバムを流しつづけてくればオッケーなぐらいですね。
 で、そういうタイミングですから、僕が敬愛するDJのピーター・バラカンさんが、NHK-FMの土曜7:15〜9:00の「ウィークエンド・サンシャイン」という番組で、ドニーの特集を2週に渡って組んでいます。17日が前編で、今度の24日の後編にも、おそらくたっぷり名曲・名演が流れるでしょうから、ドニーを知ってる人も知らない人も聞いてみることをおすすめします。当然僕は録音しました。前編にはアレンジャーとして参加した曲もいろいろかかって、僕の初耳の曲も多かったです。前後編ともこれからの人生で何百回も聞くんだろうなぁ。
2009-01-18 10:44 この記事だけ表示   |  コメント 0
 大晦日のお話はちょっとお休みにして、いよいよ開催の迫ってきた、ムエローク Japan 2009(1月18日(日) 代々木第二)の話題です。

 「最大最強のムエタイ祭り」とのキャッチフレーズのつけられたこの大会。オープニングファイトが11:30開始、プロ公式戦19試合とちびっこムエタイ2試合、エキジビジョンマッチ1試合の合計22試合、うち15試合はメインイベント級の5回戦、全試合終了予定が20:00というスーパーロング興行です。チケットの売れ行きは絶好調で、なんとスタンド自由席を除く全部の指定席が完売しちゃったそうです(B席はちょっとだけ前売り用を急造したようですが)。バウレビでも販売させていただいたのですが、驚くほど売れてくれました。
 昔からムエタイの認知度自体は決して低くは無かったんでしょうけど、21世紀に入るあたり、武田がラジャダムナンのタイトルを取ったり、サムゴーが全日本キックに参戦した頃から、じわじわと注目度が上がり、K-1でのブアカーオや、キック界でのウィラサクレック軍団の活躍で、よりいっそう高まったという感じですね。
 今回のカードを眺めても、正直、日本人で人気の高い選手はいないと言っていい状態です。けど、日本のスポーツファンは技術の高い選手なら国籍に関係なく素直に賞賛する傾向が強いですから、タイのトップファイターを揃えれば財布のヒモは緩むんですね。テレビ中継の無いイベントなのに、テレビ中継のついているメジャーイベント顔負けの観客動員を実現しそうな感じですから、格闘技業界において革命的な出来事と言っていいと思います。

 スーパーロング興行で、しかもいつものM-1の大会同様、タイ料理の屋台も出ますし、代々木公園のタイフードフェスティバルの格闘技版という雰囲気もありますね。ロックのフェスティバルというのはすっかり定着していますけど、やり方によっては格闘技のこういったフェスティバルも成功しうるわけで、今回のムエロークがそのパイオニアになりそうな気配もあります。ホントは春から夏にかけてやると気持ちいいかもしれませんね。
 主催者側もそういうフェスティバル的側面を意識してか、観戦のしおりのようなプレスリリースを送ってくれました。その中では、タイ料理とかの屋台でどんな店が出るのかというリストがあったり、途中入退場して渋谷や原宿に遊びにい方法も提案されており、「今回のムエロークは、会場の暗転を使用せず、常時、客席も明るいまま興行を進行します。これにより、ロングタイム興行を飽きることなく、自由に出歩き楽しんでいただくことがしやすくなっております」とも書いてあります。自由ってのがいいですね。ムエタイも母国・タイ自体がのんびりしてちょっとユルいところがあり、こういうフェス的なイベントには、合っているスポーツ分野なのかもしれません。

 そう、キーワードは「ユルい」。ゆるキャラとかが今は流行りですし、ライフスタイル自体でも何でもガツガツ追い求めるんじゃなく、ユルさを指向する傾向がありますけど、格闘技観戦でも、そういうユルさがあってもいいんじゃないか?、という。UWF〜K-1〜PRIDEの系譜で、日本の格闘技のビッグイベントは一つのスタイルが出来上がり、入場セレモニーやら派手な照明や音響やら、凝った紹介VTRやらの味付けが濃くなってますね。もちろんそれはそれで楽しいんですが、こういう「ユルい格闘技イベント(略してユル格)」も、オルタナティブな存在として成立し、むしろそっちのほうがフィットするという潜在的なファン層も多いんじゃないかと思うのです。
 ロックフェスって、WOWOWとかでダイジェストが中継されたりするんですけど、それ自体は普通のライブ演奏でしかなく、やっぱり苗場なり北海道なり、現地にキャンプ気分で行くのが一番の楽しみですよね。映像よりも現場。そこは前回のブログまでのテーマだった、大晦日の視聴率の話とも、関係してくると思うんですよね。別の話題を書くといいつつ、結局つながるわけですが。また今度そのへんの話も掘り下げます。
2009-01-16 13:08 この記事だけ表示   |  コメント 0
 
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