追うものと追われるもの[井原芳徳]
 ゴールデンウィーク前半、重要な試合と大会が続いたこともあり、少し疲れました。フィジカルの疲れよりも、メンタルの疲れで、かといってストレスというのでもなく、いい映画を見たあとに色々考えさせられる時の感覚に近いかもしれません。

 中でも心に残ったのは、全日本キックでの石川直生×山本元気、パンクラスでの近藤有己×KEI山宮の2試合です。特に石川×元気は、もうレポートを読んでいただければわかると思いますが、試合経過よりも試合の背景や両者のコメントでここまで構成した記事は、僕のレポートでも非常に珍しいと思います。これを書くのでかなり体力を使ったと思いますが、この試合に関しては書かないと気が済まず、スケジュールを度外視して書き上げました。

 全日本キックはもっともっと注目されなきゃいけない団体だと思います。なんで井原はそこまで気合い入れてるんだと、全日本を知らない人にとっては珍妙に見えるかもしれませんが、そういう人にとっても、ちょっとした興味を持つきっかけになるだけでもうれしいです。文章読むのが面倒な方は、写真だけでもご覧下さい。今回はちょっと凝ってみました。大場さんの写真が見事です。(下の写真は誌面では使わなかった元気選手の写真です)
 
080426aj-kick8f.jpg
 
 で、話はちょっとズレますが、その2試合に共通するのは、勝者の石川選手、山宮選手とも、ずっと追いかけ続けてきた選手との対戦に辿り着き、勝つことができたということです。元気選手も近藤選手も、どこか天才肌なところ、カリスマ性の高いところ、言葉で気持ちを表現するのが苦手なところで共通していると思います。逆に石川選手、山宮選手は、天才肌なところは無い、悪く言えば平凡な選手だったのですが、ライバルへの強力なジェラシーをバネにし、冷徹に自分の欠点を見つめ、少しずつ改善していくことで、自分のスタイルを確立し、念願のライバルからの勝利を手にしました。

 追うものと追われるものの立場が変わるというのは、日常生活でも学校の勉強やビジネスの世界でもあるわけで、僕自身に照らし合わせても色々考えさせられるきっかけとなりました。それも疲れの理由ですけど、こういう疲れは自分を鍛える上で必要なことだと思います。


2008-05-03 14:56 この記事だけ表示   |  コメント 0

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