志田幹と上田将勝[井原芳徳]
 今週は僕が個人的に気に入っている2人の選手が大事な試合をします。一人は水曜のパンクラス後楽園大会でフェザー級(65.8kg)王座挑戦者決定戦に出る志田幹選手。もう一人は金曜の修斗後楽園大会でフェザー級(60kg)世界王座決定戦に出る上田将勝選手です。
 
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 志田選手は少林寺拳法四段で、上田選手はレスリングで天皇杯にも出て、KIDとも1勝1敗の戦績を残しているということもあって、ベースとなる技術がしっかりしています。彼らの少林寺時代、レスリング時代は知りませんが、総合やグラップリングのアマ大会に出ていた頃から、そういった技術をうまく活かしていたのが印象に残っていました。その上でプロになると、トータルのバランスが上がってくるんですが、ベースの技術を殺すことなく、最大の持ち味にして勝利を重ねていきます。志田選手はパンチと蹴りのコンビネーションで一気に畳み掛ける攻撃、上田選手は豪快な投げ技、執拗なタックルと押さえ込み、そしてそこからつなげるアナコンダチョークが印象的です。
 
 志田選手のようなストライカータイプはキックボクシング出身者が多いのですが、少林寺ってのがシブいんですよね。近藤選手もそうですけど、少し神秘的な雰囲気もありますし、ファイターとしての心構えの部分でも支柱になっているでしょうから、総合に関しても「打撃+寝技」という単純な足し算でないところで解釈しているような気がします。志田選手はギロチンもうまいんですよ。水曜のサンドロ戦は、打撃はもちろんですが、仮に倒されて下になっても、どう捌いて行くかに注目しています。
 
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 上田選手のようにレスリング出身者だと、なぜか昔から打撃よりの選手が多いですよね。KID選手、藤田選手はその代表格でしょう。あるいはパウンダーになるか。上田選手も打撃は使いますが、主体はサブミッションレスリングで、ここまでレスリングらしさがあふれる選手はいないと思います。ミノワマン選手が「リアルプロレスラー」というフレーズを使っていますが、上田選手のファイトのほうがリアルな意味で「リアルプロレスラー」なんじゃないかと時々思います。
 
 今度の試合は二人ともタイトル絡みの試合なので、相手も堅くなるでしょうから、持ち味を活かすのは大変だと思いますが、そこをうまく突破し、持ち味が発揮できるようなら、世界レベルでもっと認知される選手になるでしょう。そういう瞬間に記者として立ち会えることができれば最高です。


2008-03-25 10:35 この記事だけ表示   |  コメント 4

コメント

、自分でもこれまで思いつきもしなかったようなフレーズでその選手を表現することで、ディレクターさんやデザイナーさんが意外なアイデアやデザインを返してきたりと、ジャムセッションのような化学反応が起こる楽しさもあります。シンガーソングライターがアイドルに詩や
(2012-04-05 16:52)
。「この選手の何が凄い?何が個性?」ということを、簡潔でいてインパクトの残る形で紹介しないといけないので、脳味噌の中でもい
(2012-04-05 16:55)
ほとんど無いことも想定しないといけない上、文字数も限られています。「この選手の何が凄い?何が個性?」ということを、簡潔
(2012-04-05 17:02)
する文章は、これまでばうれびでも専門誌でも山ほど書きましたSだと、格闘技を全然知らないか、普段そんなに見ない人が対象です。選手やイベントの予備知識はゼロか
(2012-04-05 17:08)

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