青春時代のタネ明かし[井原芳徳]
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 先週土曜日のスマックガール新宿大会のレポートの舞対大室戦の箇所で、本庄くんが舞選手(上写真)の入場テーマ、TMNの「TIME TO COUNTDOWN」について言及していたのに驚いた。この曲が出たのは1990年頃、17年ぐらい前と記憶している。本庄君は今23歳だったと思う。当時幼稚園児か小学校低学年ぐらいの彼が知っているとは不思議だ。
 そこで本人に聞いてみると、なんと彼の47歳のお母さんがTMの大ファンで、親からひたすら聞かされたというのだ。なるほど、47ならTMのメンバーとほぼ同年代だ。自分が中高生頃に耳にした音楽が、僕より上の世代から、その子供にあたる下の世代に伝播されていたことに、不思議な新鮮さを感じた。
 中学生の頃、僕はTMが嫌いだったが、周りの友達に熱狂的ファンが多数いた上、テレビ出演も多かったから、半ば強制的に耳に入り、だいたいのヒット曲や歴史は記憶に刻み込まれている。

 TMネットワークの話で思い出したが、正月のNHK-FMの番組で、小室哲哉が近田春夫と共演していた。80〜90年代の歌謡ロックのヒット曲を聞きながら、小室氏が同世代の他のグループや作曲家(ボウイや飛鳥涼)からどういった刺激を受けたりジェラシーを感じていたかを、近田さんが聞き出すという企画だった。
 TMNに名前を変えた前後の頃、つまり、TIME TO COUNTDOWNを出した頃、とにかく湯水のように照明や音響設備に金を使い、ライブの度にシンセを壊し、ちょっとしたフレーズをサンプリングするために外国のミュージシャンに金をかけていたといい、本人も「あのころは頭がおかしくなってましたね」とあのグニョグニョ口調で振り返っていたのが何とも微笑ましかった。たしかTIME TO COUNTDOWNで夜ヒットに出たとき、小室氏が壁一面にデカいシンセを置いて、誇らし気にしていたのを覚えている。当時中学生の僕には、なんか凄いことやってるな、と感心する反面、小室氏の壊れぶりに奇妙さを感じていたから、今の言葉に少し安心させられる。

 青春時代のタネ明かしを一個一個してもらったようなラジオ番組だった。大人になった今、あの頃のGBとかパチパチとか深夜にやってたレコード会社のプロモ番組とか見返せば、きっと大人のビジネスのハッタリの構図やらが手に取るようにわかるだろう。でも別にそういった出来事に「裏切られた」とか嫌悪感を持つというわけじゃなく、今も昔もそういった構造が変わらないということに、世のはかなさや、自分も歳を取ったなあと感じるといった、そういう程度の話である。


2007-05-26 12:36 この記事だけ表示   |  コメント 4

コメント

、自分でもこれまで思いつきもしなかったようなフレーズでその選手を表現することで、ディレクターさんやデザイナーさんが意外なアイデアやデザインを返してきたりと、ジャムセッションのような化学反応が起こる楽しさもあります。シンガーソングライターがアイドルに詩や
(2012-04-05 16:51)
。「この選手の何が凄い?何が個性?」ということを、簡潔でいてインパクトの残る形で紹介しないといけないので、脳味噌の中でもい
(2012-04-05 16:55)
ほとんど無いことも想定しないといけない上、文字数も限られています。「この選手の何が凄い?何が個性?」ということを、簡潔
(2012-04-05 16:59)
する文章は、これまでばうれびでも専門誌でも山ほど書きましたSだと、格闘技を全然知らないか、普段そんなに見ない人が対象です。選手やイベントの予備知識はゼロか
(2012-04-05 17:05)

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